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[男のリズム]

ON: 2011年8月26日 02:28
IN: BOOK
BY: RYU

男のリズム」池波正太郎著を読みました。
ダンディズムについて語られた本というわけではありません。
じゃぁ、どういう内容なのか?というと説明が難しい。。

男のリズム (角川文庫)
池波 正太郎
角川書店
売り上げランキング: 120989

古き良き日本を忍ぶという側面もあり、職人の生き方について語られたという側面もあり。。(側面という言葉の使い方が難しいので、相応しい言い方ではないかもしれません。)

池波の他の小説と共通している部分は、
人間は死に向かって生きている
ということが根底にあるところでしょうか?

死ぬ向かっていると書くと、なにやら重い感じですが、実際に池波正太郎の文章を読むと、死を意識して気が軽くなるのが不思議です。唯一確実なことはいつか死ぬということで、それを意識すると、食事をすることやその他の人間的な活動は、一切が矛盾しているかのように見える。しかし、その矛盾が人間である。。。なんつって。
僕は便りにする宗教などを持ち合わせていないので、池波正太郎のこの考えは自分が抱える矛盾や罪と向き合う時に、大きな支えとなります。

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