ウェブ業界で昨年よりよく耳にするマッシュアップ。
良いとこ取りで稼ぎましょう!というオサレ横文字ですね。ウェブ関係で重要なのは「稼ぎましょう!」というところなんだと思います。
ウェブを利用して稼げるの？っていう疑問は、十年前から変わっていないのでしょう。どうもうさんくさい世界のようですからね。そもそも、世界と繋がるというのはうさんくさかったりします。。
話がそれました。
マッシュアップって、デザイン活動の世界では、いわゆる「コラージュ」ではないかと思います。
別々の要素を組み合わせて違う表現をするってやつです。
学生の時は、写真を切り抜いて組み合わせて別のものを再構築するというような訓練をしました。
ウェブ関係のデザインでは、コラージュという表現方法はよく使われているようですが、効果的に使われているもは少ないと思います。「かっこいいフォトショップ作品」っていうジャンルでよく使われる表現です。インパクトがあり過ぎるのがコラージュの扱いにくいところでしょう。日常的に利用して貰うにはくどくなるのです。作家とかデザイナーさんのサイトには良い表現だと思います。
なんだか話がまとまりませんが、コラージュというかマッシュアップというか、過去の表現を組み合わせて新商品の告知に良い表現を見つけました。
iPhone CM
http://www.apple.com/iphone/hello/
「第79回アカデミー賞授賞式」のテレビ中継で放映したiPhoneのテレビコマーシャル「Hello」
ムービーですから、厳密にいうとコラージュでもマッシュアップでもありませんが、考え方がコラージュを利用したマッシュアップという事になると思います。
また、この映像はアカデミー賞授賞式で公開されたということで、さらにマッシュアップ。
違うものの間に共通点を見つけて、シンプルに繋ぐ。そしてシンプルに落とす。全体としてキツい押しが無い。
この考えたかたってかなりイカします。瞬間的な広告的表現しか引き出しがないディレクターさんには思いつきませんね。うへほ。
（ちなみに、最後のネタにピクサーの映画を持って来てる所が粋ですね）
ちなみに、いつもAppleの提灯記事を投稿しがちな僕ですが、現在放送中のTVCMは嫌いです。
日本ではラーメンズ（?)が出てるもの（海外でも同じような感じでやってるアレです）。
Winとの比較をおもしろおかしくやってるんですが、他人との比較で優位性をアピールするっていうのは、あまり面白くありません。アメリカ的な宣伝方法ですね。
アメリカの企業としては、相当オブラートに包んだソフトな表現なんでしょうし、コンシューマ向けにPCを売るには必要なんだと思いますが、一時期のシンクディファレントのCMみたいなものも作るべきですね。
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