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本『「自分の仕事をつくる」西村佳哲著』

ON: 2009年12月 5日 03:42
BY: RYU

本を読みました。

『「自分の仕事をつくる」西村佳哲著』(初版2003年)
友人のガレージファクトリーで見かけて興味を持った本です。

「自分の仕事をつくる」というタイトルは、正直言って僕好みではありません。なにか、自己啓発本っぽく見えるし、ビジネス指南書的にも見えるし。本屋だとスルーしてしまう気がします。
タイトルはそのような印象だったのですが、帯を見ましたら、
「八木保をサンフランシスコに、柳宗理を東京・四谷に、、、」
とあるではないですか。
僕の大好物である、二大先生についての内容が書いてある本ですか?
これは読んでみなくては。

ということで、アマゾンで購入。
しかし、アマゾンのマーケットプレイスで購入したのです。つまりは古本。
マーケットプレイスを利用するのは初めてだったのですが、使い心地としては通常のアマゾンの利用と同じ感覚で利用出来ました。
うまく出来た仕組みですね。

自分の仕事をつくる

八木保さんへのインタビュー記事は、冒頭の部分で短いものでした。
なんだガッカリ。。。
ということもなく、「ふむふむ納得」というかたちで読み進められました。

この本は、働き方を指南している本でもなく、頑張って行こうぜ!と啓発するわけでもなく、「自分の為の仕事を、自分と自分以外の人(クライアントという枠ではなく)の為の仕事に出来ている人を紹介」している本でした。
働き方について考えるとき、表層的なワークスタイルを思い浮かべることが多いですが、何の為に働くかという深層部分を「考えてみましょうよ」ということなのだと思います。
「こういうことだろ?」と提案しているわけではありません。
著者と同じ価値観の人からすると、当たり前のことを当たり前に書いてあるということになるのですが、その当たり前のことを書いてある本は意外と少ないように思います。
僕は、著者の西村さんと全く同じ価値観を持ってるように感じました。

また、個人的に最近考えていたこと(「いのち」と「時間」の関係とか<哲学者の人が話していた)と繋がるような記述もありました。
そして、巻末近くに、サルブルネイの松本さんについての記述もありました。
八木さんと松本さんは、僕と僕の周りの中ではヒーローに近いデザイナーです。
同じ価値観の人は、同じヒーローを心に抱くことになるんですね。
不思議なものです。

と妙な書評を書きましたが、デザイン業に関わらず、モノを作る仕事をしている人にはお勧めの一冊です。

とりあえず、ファインモールドのサボイアを買いにいこうかな。


自分の仕事をつくる
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西村 佳哲
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